もっと安心して外食できるお店が増えたらいいのに。
そのために、料理に入っているものをディスプレイしてほしい。
(ネットニュース部 山本美香、金沢幸恵)
外食が怖い
私は牛乳とナッツにアレルギーがあります。
小学3年生の時、外食後にショック症状が出て救急搬送されました。
「アレルゲン不使用」と表示されていた、家族で訪れたホテルで昼食を食べた直後でした。
その後、体調は回復しましたが、食品に何らかのアレルギー食品が含まれていた疑いがあります。
あやか
「有名ホテルにきちんと飾られていると思ったので安心して食べられました。
加工食品に必要なアレルゲン表示
特定原材料と呼ばれる、えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生のうち、特に発生率が高く症状の重い7品目について表示が義務付けられています。
また、キウイフルーツ、ごま、ももなど21品目の表示が推奨されています。
このような表示は、食物アレルギーのある人にとっては生命にかかわる可能性があるため、非常に重要な情報です。
飲食店での陳列禁止 誤飲
ただし、飲食店などでは“外食”現状では、飲食店に食物アレルギーの表示義務はなく、各飲食店の対応に委ねられています。

「外食中に誤飲した経験はありますか」と聞いたところ、外食した人の43%(487人)がアレルギーを引き起こす食品を誤って食べたことがありました。 合計 57% (276 人) が検査を受けました。
また、重症化して入院した人は15%(72人)で、外食時の危険な事故が相次いでいることが明らかになりました。
事故の多くは、患者が資料をよく確認しなかったことや、店の説明が間違っていたことによるものでした。
調査を担当した医師で昭和大学医学部小児科の今井隆重教授は「最悪の場合、いつ死亡する可能性があっても不思議ではない」と指摘する。

今井隆成教授
「こんなにたくさんいるだろうと思っていました。 今日の若い親にとって、外食は食事の一部です。 さらに、リスクがあることは依然として負担であり、生活の質の大幅な低下につながります。
困ったら「アイスティー」
しかし、歳を重ねるごとに友達と出かける機会が増え、やむを得ず行ったことのないお店を利用することもありました。
身の回りにアレルギーがあるとは言い難かったです。
友達と予約した時、1週間前に母と同じお店に行って、自分で食べられるメニューをスタッフに聞いてみました。実際にやってみてから、仲間と「制作」に向き合っています。

時間がない場合は、必ず注文してください“アイスティー”決まりました。
あやか
「お腹空いてないからアイスティーでいいよ」っていつも言ってた。 アレルギーがあるからといって、自分が違うと思われたくないし、友達にも気づかれたくなかったのですが、それでも友達と遊びに行きたかったのです。」
検討されましたが…
でも…
「同じメニューでも、その日の仕入れによって、使用する食材や内容量が店舗によって異なる場合があります。」
「症状は患者ごとに異なり、治療は困難です。」
「すべての企業が調理器具からわずかな量の食材を取り除くことができるわけではありません。」
こうした声が挙がり、それぞれが自主的に取り組みを進めることが確認されました。
あなたはそれを処理できますか? できませんか?
食物アレルギーの娘を持つ東京都内の50代女性にインタビューしました。
私の 18 歳の娘は、生卵、2 種類のナッツ、マンゴーにアレルギーがあります。
特にナッツ類を食べるとショック症状がひどくなるので、それを和らげる注射薬「エピペン」をいつも持ち歩いています。

お店のホームページに避けたい食材が載っていたので、次女も食べられるメニューをお願いしました。
しかし、その日出てきたのは、卵白を使ったメレンゲのスープ、焼きマンゴーの肉料理、ナッツを使ったデザート。
10品のフルコースのうち3品は食べきれませんでした。
女性
「家族がとても楽しみにしていましたが、残念な雰囲気になりました。お店の認識が私たちと違うことを思い知らされたような気がしましたが、『アレルギーの方はお断りしています』などの対応をしていただきました。人に迷惑をかけたくなかったので、理由は聞きませんでした。」
お店側で本当にアレルギーに対応できるのか明確にしてほしいおもう。
女性
「今回は『これは危ないかも』と思い、料理が出てきたタイミングで確認しましたが、生半可な対応では命が危ない。対応できるメニューかどうかは一目瞭然。私にさせて
一部のレストランでは、料理のどの部分に使用されているかを表示しています.
大手家具メーカーの店舗内レストランでは、現在27品目の全メニューにアレルゲン表示をしています。
お客様からアレルギーをお持ちのお客様からのリクエストに、店員が一覧表を見せながら説明。

店員
「当社の製品に乳製品やナッツが含まれているかどうかについて、多くの質問を受けます。

また、どの食材にアレルゲンが含まれているかをできる限り詳細に表示する工夫をしています。
そうすることで、食べられない食材を使ったトッピングを外すなど、要望に応えられるケースもあるという。

添えられたマッシュポテトとソースには乳製品が含まれています。
牛乳アレルギーの方は、マッシュポテトとソースを抜いていただくと食べられる方もいます。
お客様からの要望があれば、店側も付け合わせをフライドポテトに変更して対応。
食の安全管理を担当する羽田豊さんは、メニューの変更ごとに細心の注意を払っていると話す。

羽田豊、IKEA Japan
「何を抜いて食べたらいいのか知りたいというお客様からのリクエストに応えて始めました。 リストを表示することで、お客様はもちろん、対応する従業員にとっても使いやすくなります。 間違いのない正確な情報を表示することが重要です。アレルギーのある人にも食事を楽しんでもらいたいです。」
ただ、店側はあくまで情報を提供する立場であり、食べられるかどうかはお客様ご自身でご判断いただきたいと考えております。
「安全上の理由から、店舗で判断することはできないため、お客様に選択していただいています。」
外食時のルール作り
現在進行中の議論をさらに一歩進めて、患者さんがお店を選べる環境を作ってほしいとお願いしました。

アレルギー母の会 代表 園部麻里子
「『アレルギーがあるから外食しないで』と言う人もいます。 そうする場合は、自己責任で行ってください。
自主的に対応してくださったお店には大変感謝していますが、もし表示するのであれば、アレルゲンの混入を防ぐ工夫と正確な表示をしていただきたいと思います。
また、お店に任せるのではなく、患者さん自身が迷わず自分で成分を確認するなど、正しい知識を持つべきだと思います。 店舗側と患者側が同じ方向を向くようになれば、事故は大幅に減ると思います。
そして、世界全体でアレルギーの人が普通に考えられる社会になってほしい」と話した。